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妊娠や出産は貧血を起こしやすい?:なぜ多いのか?

妊娠や出産は貧血を起こしやすい?
妊娠,出産

妊娠すると鉄分を沢山取るように言われます。赤ちゃんが健康に育つために必要な栄養素はお母さんが摂取するしかないですし、自分の身体に必要な栄養分もしっかりとっておかないと出産や育児にも支障が出てしまいます。もし、偏食があってレバーや貝類、プルーンなどが嫌いでも、特にこの時だけは鉄分の多く含んだ食事をしっかり取っておくことが貧血の予防・対策として大切なんですよ。


妊娠と貧血

妊娠初期に必要な鉄分

妊娠初期には胎盤や羊水など赤ちゃんを育てるために必要な環境がつくられていきます。胎盤が形成される時には、血液の材料ともなる鉄分が大量につかわれます。そのため、妊娠前より鉄分を多く摂取しなければ血液に必要な鉄分が不足して、鉄欠乏性貧血になる可能性があります。しかし、初期段階ではまだ妊娠したことにも気が付いていない人も多く、知らないうちに貧血になっている事もあります。

赤ちゃんが必要とする鉄分

胎児はお腹の中にいる約9ヶ月の間に3000〜4000グラムにまで成長します。そのため妊娠すると、赤ちゃんの成長に必要な栄養分は、お母さんの体内から優先的に胎児に回される仕組みになっています。
ですから妊娠中にお母さんの摂取する鉄分が足りなければ、子供はお母さんの体内にある鉄を使うことが出来るのであまり貧血にはなりません。しかし、お母さんの方に鉄分が足りなくなってしまい貧血になってしまうんです。
お母さんの貧血状態が長く続くと、胎児に必要な鉄分も足りなくなります。その影響として、生後2ヶ月頃の赤ちゃんに貧血が出ることがあります。

血液量の増加

妊娠期には子供に必要な鉄分が必要になることは知っている人も多いのですが、妊婦の身体では血液量が約1.5倍にも増加することをご存知でしょうか? それまでに体内にある血液量だけでは、胎児に必要や栄養や酸素を運ぶためには血が足りないんです。そのため、双子や三つ子のように多胎児妊娠になると2倍3倍の血液が作られることになります。
また、出産時に血液をある程度失っても命に支障がない様に、血液量を増やしておくのも目的の一つです。そのため、妊娠すると血液が急激に増産されます。

出産

分娩時の失血

通常分娩時に出血する量端300ml程度が平均です。しかし、分娩困難や異常分娩などでは出血量が500mlを超えるケースもあります。また、分娩は正常に行われても後産で子宮内反症などになってしまうと、子宮の収縮を抑える薬を使い元に戻す作業が必要になるため、止血することができません。そのため、後産の段階で大量出血するというケースもあるんです。
ですから妊婦検診で貧血検査を受けて出産までの間に、血液量が十分足りている状態に準備しておく必要があります。

授乳

母乳は白い血液、といわれているのを知っていますか? 母乳の成分は血液に近く多くの鉄分やカルシウムを必要とします。授乳期間中には、母乳が自動的に体内で作られ続けていますので貯蓄してある鉄分もどんどん母乳に使われていきます。そのため、出産後でも授乳している期間には沢山の鉄分やカルシウムが必要となるんです。
母乳で育児をする場合には、平均で一日20mg以上の鉄分が必要だと言われています。妊娠前には一日12〜15mg必要とされていますから1.5倍以上摂取するのがポイントです。