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内科治療や漢方薬を使った貧血治療:病院での治療法と効果的な漢方

内科治療や漢方薬を使った貧血治療
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貧血の治療といっても原因によって方法が色々と違っています。そのため、治療を始める前には必ず、血液検査と必要に応じて精密検査がおこなわれます。症状を引き起こしている要因によっては、鉄分の補給だけでは根本的な治療にならない事も多いからです。
また、使われる薬も疾患に合わせて選ばれますので、やはり自己診断・自己治療はしないほうが良いでしょう。例えば溶血性貧血では副腎質ホルモンを使った治療が行われることがありますが、副作用が強く取り扱いには十分な注意が必要な薬なんですよ。


病院で貧血治療に使われる薬と治療法

内服薬

ただ鉄分が足りないだけの鉄欠乏性貧血でも、病院で処方される内服用の鉄剤は市販で扱われているサプリメントなどとは鉄分の含有量が10倍以上も違うことがあります。
また、きちんと必要量の鉄剤を使えば症状は改善されますが、鉄剤は胃腸を荒らしてしまう可能性が高いんです。そのため病院では、胃で溶けずに腸で溶けるタイプや胃粘膜を保護しながら溶け出すタイプ等、状態に合わせて最適なものが処方されます。ですから、特に胃炎や潰瘍などが原因の場合には、市販の鉄剤の使用はおススメできません。

注射

貧血の種類によってはない服用の鉄剤が使えないことや、阻害物質によって消化器官からでは有効成分が吸収されないという場合があります。そういった場合には、注射や点滴によって直接吸収されるような治療が行われます。
特に悪性貧血の場合、どうしても外から取り入れることができないビタミンB12を定期的に筋肉注射する必要があります。

薬の使い方

鉄剤は、空腹時に服用するとより吸収率が高くなります。しかし、胃粘膜を荒らしやすいという性質があり、空腹時に服用すると胃粘膜からの出血で返って貧血症状を悪化させる可能性のほうが高いんです。そのため、鉄剤を含む内服薬が処方される場合には食後に服用するように指示されます。
また、症状が落ち着いても勝手に薬をやめてはいけません。症状が改善されても、体内に貯蓄されるべき鉄分が十分に貯蓄できているとは限りません。貯蓄量が足りないまま薬をやめると、また貧血を繰り返すことにもなりかねません。

漢方薬も効果的!

鉄欠乏性貧血に有効

血・気・水の流れを整える、というのが漢方治療の考え方ですから、貧血の改善にも漢方薬は有効な治療方法なんです。これまでの貧血治療に使われてきた薬は、体質的にどうしても使えない、飲むと気持悪くなってしまう、といった人でも漢方なら使えることが多いので最近は病院で処方される事も多くなってきました。
しかし、原因が複雑で治療の難しい再生不良性貧血や悪性貧血の場合には、現代医療を優先的に行う方が良いかもしれません。漢方薬を取り入れたいという場合には、医師に相談してみると良いですよ。

種類と特徴

当帰芍薬

当帰芍薬(とうきしゃくやく)

冷え症などの漢方に藻使われているものです。血行を改善し、めまい・頭痛・疲れやすいといった症状に効果的です。また、むくみやむくみによる痛みがある場合にも効果があります。婦人科で冷えやむくみの相談をすると貧血症状がなくても処方してもらえることがあります。


十全大補湯

十全大補湯(じゅうぜんたいほうとう)

鉄欠乏性貧血に鉄剤と一緒に併用するとより効果的だとされている漢方薬です。胃腸虚弱の改善や体力が低下している場合にも使われるもので、胃炎などで鉄欠乏性貧血になっている人に向いています。


帰脾湯

帰脾湯(きひとう)

胃腸虚弱や体力低下、冷え、精神的な不安やストレスに対して効果があります。貧血症状による不眠や食欲低下、動悸や息切れの改善にも有効的です。甘草を使っているほかの漢方薬をすでに服用している場合には副作用が現れる場合もあるので医師に相談しましょう。