+貧血

子宮筋腫:貧血から発覚する疾患

子宮筋腫
子宮筋腫

女性は毎月、月経のたびに大量の血液を失っています。一回で命に関わるほどの出血量ではありませんが、毎月定期的に鉄分と赤血球を失っていますから助成が貧血になりやすいのもわかりますよね。しかも、中にはびっくりするほどの大量出血を伴う月経に悩まされている人もいます。これは多血月経といい、貧血の原因になるだけでなく子宮筋腫やガンなど、何かしらの病気のサインであることが多いのです。


子宮筋腫と貧血

貧血から発覚?

子宮の筋肉にできる良性の腫瘍で、月経のある女性の5人に1人はかかっているといわれる珍しくない疾患です。子宮肉所とは違い悪性ではないので、直接命に関わる病気ではありませんが、自覚症状がないためなかなか気が付きにくいのが特徴です。しかし、過多月経や不正出血を伴いやすく、失血性貧血や鉄欠乏性貧血の原因となっています。健康診断などで貧血と診断されて、精密検査を受けたら子宮筋腫が見つかったというケースは多いんですよ。

気をつけたい子宮筋腫の種類と症状

筋層内筋腫

子宮の壁になっている筋肉部分の内側にできるタイプです。子宮筋腫にかかっている人のおよそ7割がこの筋層内筋腫だといわれていて、腫瘍が小さいときにはほとんどシコリもなく痛も感じられないため、気が付かない人が多いのが特徴です。しかし、腫瘍が大きくなると子宮の収縮が妨げられたり子宮腔内を圧迫して過多月経を引き起こします。


粘膜下筋腫

子宮を包み込んでいる粘膜の内側で子宮腔内に向かってこぶ状または茎状で発達するのが特徴です。発達したこぶや茎が内側に突き出してくると子宮内部を圧迫してしまうため、過多月経や激しい痛みの症状が現れます。さらに腫瘍が大きくなり子宮口から飛び出してくると、体外に腫瘍を排出しようと子宮を強く収縮さる「筋腫分娩」が起こります。筋腫分娩が起こると大量の出血があり、失血性貧血の原因となります。


子宮内膜症

月経があちこちで起こる

子宮とよく似た組織が子宮以外の場所で発達してしまうのが、子宮内膜症です。別の場所にできた内膜も女性ホルモンの働きを受け、妊娠の準備を整える月経サイクルが子宮以外の場所でも起こってしまいます。そのため、月経血も出るのですが、血液を排出する出口がない場所であることが多いため、そのまま血液が固まってしまいチョコレート嚢胞になるケースも多くあります。チョコレート嚢胞になると月経血が減少することが多いので、貧血からは見つけられないことも多いようです。

子宮腺筋症

子宮内膜組織が子宮の壁を作っている腺筋組織内で増殖してしまうタイプの内膜症です。腺筋ないで月経のたびに出血がおこるため、子宮の壁が腫れあがり子宮を圧迫してしまいます。そのため、激しい痛みと月経血の増加などの自覚症状が現れます。また、この症状は生理の時以外にも表れることがあり、月経血が非常に多くなるのが特徴です。そのため、慢性的な貧血状態になってしまうことが多いようです。貧血症状を改善するためには、腺筋症の治療が必要です。

月経不順

心配の少ない不正出血

不正出血は、原因の違いによって4つのタイプに分けることができます。そのうち、ホルモンのバランスが乱れることによって起こる機能性出血や月経と月経の間に起こる中間期出血、排卵期に起こる排卵出血は、貧血を引き起こすキケンはほとんどありません。また、ほかの疾患の可能性もほとんどないので、あまり心配する必要はありません。しかし、更年期の閉経前に起こる機能出血の中には、子宮体がんによる出血と区別がつきにくいことも多いので定期的に健診を受けることが大切です。

注意したい不正出血

不正出血や月経不順には、子宮びらんやポリープ、炎症などが原因となっている場合があります。膣部にポリープがあると少しの刺激でも出血することがあり、出血頻度が多くなると貧血の原因となります。炎症やポリープが原因となっている場合には、おりものの量が増えたり、かゆみといった症状を伴うことが多いのでポリープなどの疾患や炎症の検査を受けるとよいでしょう。また、子宮内膜症や子宮筋腫が原因で不正出血がおこることもあります。月経痛がひどい、月経血が多い、という場合には婦人科で検査を受けましょう。