+貧血

その他の貧血:もし貧血なら種類を理解しよう!

その他の貧血
原因

貧血は、血液を作るための鉄分が不足して起こる「鉄欠乏性貧血タイプ」、赤血球自体が通常より早く壊れてしまう「溶血性貧血タイプ」、骨髄内で血液を正常に造れなくなる「再生不良性貧血タイプ」の3つに分類されます。さらに、これらの3つが重なり合っているのが「続発性貧血」で、他の疾患が原因となり3つのタイプが同時に引き起こる事もあります。
このように様々な種類があり、状態や症状によって細分化されていますので名前だけではわかりにくい事も多いのです。また、脳貧血は正確には貧血ではなく低血圧症に分類されます。


巨赤芽球性貧血

特徴

悪性貧血に代表される高色素性の大球性貧血です。比較的高齢者に多いタイプで、骨髄内に巨大な赤芽球が発現するのが特徴です。
ビタミンB12と葉酸が不足した状態になると起こす疾患のため、免疫機能の異常が現れた場合、肝障害のある人、極端な偏食がある人、胃がんの手術で胃を摘出した人などが発病しやすいといえます。しかし、ビタミンb12は肝臓内に5年分の必要量が貯蓄されています。そのため、胃や腸を摘出した人でも、それまでに貯蓄が正常に行われていればすぐに発症することはありません。

原因

体内にビタミンB12の抑制抗体ができてしまう事が原因となります。
悪性の他に骨髄内で巨赤芽球ができてしまう状態としては、葉酸欠乏があります。葉酸は肝臓で活性化される特性があるため、肝機能障害や後消化器官の吸収機能が正常に働かなくなった場合に起こります。
また、てんかんの薬の中には葉酸の吸収を阻害する働きを持ったものもあるため、てんかんの薬を服用している人にも巨赤芽球性貧血になる人がいます。また、極稀ですがビタミンB6の欠乏により巨赤芽球性貧血になる特殊な貧血もあります。

治療法

ビタミンB12の抑制抗体ができてしまっている場合には、不足しているビタミンB12を定期的に注射で補うことによって症状を改善させることが可能です。また、葉酸欠乏が原因となっている場合には、葉酸を多く含むレバーや緑黄色野菜を使った食事を取ったりサプリメントなどで補う食事療法が効果的です。さらに、肝機能が著しく低下している場合には、葉酸の吸収能力も低下してしまいますので、肝臓機能の回復を優先的に行う事も大切です。

凡血球減少貧血

特徴

骨髄内で赤血球・白血球・血小板全てが正常に作ることができなくなり、減少することによって引き起こされる「再生不良性貧血」のことです。体内で凡血減少症が出現するために貧血の状態になることを言いますので、再生不良性貧血と凡血球減少貧血は同じものだと考えてよいでしょう。

原因

以前は造血幹細胞の異常なのか、幹細胞の周辺環境の異常なのかがはっきりとわかっていませんでしたが、最近では免疫機能のひとつであるT細胞が原因となっていることがわかってきました。このT細胞は直接造血細胞自体を攻撃したり、造血細胞の分化や増殖を抑制したりと作用の仕方に色々と違いがあります。

治療法

血液を作り出せなくなっているため、治療の過程で輸血を行う事もありますが、アレルギー反応や他の治療効果が失われる抗体がでやすいのでできるだけ輸血は避けて治療が行われます。根本的な治療はまだ確立されていませんが、造血幹細胞を正常に働かせることが治療のポイントになります。現在は骨髄移植が最も効果的な治療方法ですが、臍帯血を使った輸血治療やT細胞の抑制抗体を使った治療方法の研究も進んでいます。