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出血性貧血:出血が原因となり血液不足となる

出血性貧血
出血性貧血

失血性には、交通ジコや出産、手術など急に大量の出血が起こることで起きる急性と、痔・胃潰瘍・子宮筋腫など長期的に少しずつ出血する慢性があります。さらに、血友病や白血病、血小板減少などといった血の止まりにくい疾患を患っている人は、普通の人がかすり傷程度で終わってしまう外傷でも大出血になることがあります。そのため急性失血性貧血になる可能性が高いので、日ごろから注意が必要です。


こんな状態には要注意!

出血量と状態の変化

全身を駆け巡っている血液のうち、自分の体重の1/3以上の血液が失われると脳などの重要器官に酸素が供給されず、命に関わることになります。体重50kg前後の成人の場合、500〜1000mlの出血でめまいや手足など末端部分が冷たくなります。さらに1〜1.5L失うと顔面が蒼白状態になり血圧が急激に低下し、1.5L以上の出血では意識が朦朧となります。

症状

出血により酸素が供給されなくなるので、めまいや立ちくらみ、動悸、息切れなどが起こります。失血性貧血を含め、急性に進行する貧血の場合には氷が食べたくなる、階段の上り下りが辛い、といった症状も見られます。出血のために鉄分も不足してしまい、酸欠状態になるのが失血性貧血なので、鉄欠乏性貧血の症状であるスプーンネイルが見られる事もあります。

要因と対処方法

たかが痔と侮ってはいけません。特に出血を伴う切れ痔や痔ろうは、思ったより大量の血液を失っています。そのため、貧血になりにくい男性でも、痔持ちだと知らないうちに慢性的な失血性貧血になっているケースが多いようです。痔がある人は、健康診断で貧血といわれたら、肛門科を受診するのがおすすめです。

生理

人によって月経血の量は違いますが、多かれ少なかれ毎月血液と鉄分を失うのが女性です。また、月経多血症や子宮筋腫、子宮内膜症などの人はさらに出血量が多くなるため、慢性的に貧血状態になりやすく、さらに症状に慣れてしまって気がつきにくいことも多いようです。そのため、女性は普段からできるだけ鉄分を多く含む食材や、血液を造るしっかりとした骨を作るためにカルシウムを十分に補給しておく必要があります。

出産

一般的な出産では、分娩時に起こる出血に対応するために、妊婦さんにはあらかじめ鉄分を多く摂取するように心がけてもらいます。しかし、切迫や帝王切開など、予想外の出血がある場合には、失血性貧血を引き起こす可能性が高くなります。また、多胎妊娠の場合、複数の胎児を育てるために必要だった血液が出産と同時に行き場を失い、母体の心臓に大きな負担をかけることがあります。

治療について

食事

慢性の場合は食事療法で改善していく事も十分有効な手段ですが、急性の場合には始めに出血を止めるなどの内科・外科治療を行った上で食事療法を行います。基本的に鉄欠乏性貧血と同じく、ヘム鉄・非ヘム鉄を他のビタミンやミネラル、たんぱく質とともに摂取してよりよく鉄分を吸収するのがポイントです。しかし、胃潰瘍など消化器疾患による慢性失血性貧血の場合には、胃や腸に負担のかけない食事にすることが大切です。

内科・外科治療

外傷やないか疾患など、他の要因が関係していることが多いため、先ず始めに出血している部分の治療を行います。慢性的な胃潰瘍や月経多血症などの場合には、疾患部の治療を行いながら、同時にサプリメントや鉄剤の投与をして治療して行きます。また、血が止まりにくい疾患を患っている場合には、できるだけケガをしないように気をつける事も大切です。