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血液の成分と役割り:血球と血しょうについて

血液の成分と役割り
血液

私たちの体重の7〜8%は血液でできています。その半分近くを占めている血漿成分の半分以上は酸素を運ぶ赤血球なのですが、この赤血球が少なくなったり酸素を運べなくなると貧血になるんです。赤血球を含む血漿成分は通常、骨髄で作られます。しかし、胎児の段階では脾臓が赤血球を作っています。生まれてから骨髄で赤血球が作られるようになると、今度は脾臓が古くていらなくなった赤血球を壊す役割りに変化します。生まれる前と生まれた後で血液が作られる場所が変化するなんて不思議ですよね。


血液とは

動く臓器とも呼ばれる血液

髪の毛と爪以外の全身をくまなくめぐっている人間の血液は、赤い色をした水より少しだけ重い液体です。赤血球や白血球、蛋白質など様々な成分を含んでいて、全身を絶え間なく循環します。血液が全身をめぐることで、他の臓器や筋肉などは新陳代謝を繰り返して成長したり、老廃物を排出したり、体を守ったりすることができます。そのため、血液は「動く臓器」とも呼ばれています。

血液の色が赤い理由

血液の赤い色は、血液の中の赤血球に含まれているヘモグロビンの色です。ヘモグロビンは、酸素を乗せて運ぶ大切な成分で、ヘモグロビンが運んでいる酸素の量によって血液の色が変わります。肺で酸素をもらい全身に運んでいる最中の動脈には鮮やかな赤い色の血、酸素を運び終わって肺へ返る静脈には、黒っぽい赤色の血です。また、血液の赤い色が皮膚の血色や顔色を変化させているため、ヘモグロビンの足りなくなった貧血状態の人は青白く見えたり、顔色が悪く見えるのです。

血液が造られる仕組み

作られる場所は骨の中

体中を駆け巡る血液は、始めから血管の中にあるわけではありません。血液の成分が造られるのは、カルシウムで覆われた硬い骨の中にある「骨髄」という所です。骨髄には造血幹細胞と呼ばれる若い細胞があります。この細胞が増殖し分化することで、赤血球・白血球・血小板が作られ、血液中に出て行きます。そのため、骨がしっかりしていないと血液成分を十分に作り出すことができず、貧血になってしまう場合もあります。

生産速度

献血を行う献血センターなどでは成分献血のほうが身体に負担が少ないといわれてます。それは、成分献血で取るのは血小板や血漿だけで、他の成分や水分は身体へ返却する仕組みになっているからです。血小板や血漿は白血球や赤血球に比べ早いスピードで生産されます。そのため、この2つの成分だけを取るので全献血に比べ献血者の負担を軽くすることができるのです。

成分と役割り

血漿成分

血漿成分は、血液中の約55%を占めている液体です。水・たんぱく質・電解質などから出来ていて、栄養やホルモン物質、塩分、糖分、カリウムなどを運ぶ役割りをしています。
また、新陳代謝などによりできた老廃物や過剰なナトリウムなどのミネラルを細胞からもらい、体外へ排出する臓器へ届ける役割りもあります。こうして生命を維持するための必要な成分を運び、老廃物を排出して身体を守っているんですよ。

血球(細胞)成分

血球には白血球・赤血球・血小板などがあり、それぞれに大切な役割りを持っています。
赤血球は生命活動に欠かすことのできない酸素をヘモグロビンに乗せて全身に運ぶ役割りがあり、白血球は体内に侵入した異物を攻撃して身体を守る役割りがあります。さらに血小板には血液を固める成分が含まれていて、キズができた時に傷口で血液を凝固させてふさぐという役割りを持っています。
これらの血球成分は液体の血漿に流されていかなければスムーズに役割りを果たすことができません。多すぎても少なすぎてもダメなのです。